【レビュ-】LUMIX S9を2ヶ月使ってみて苦手と得意なところを理解して使うカメラ
今回は、発売当初から購入して、2か月使ってみて、LUMIX S9が苦手にしているところとさらに使い勝手を良くするアイテムと得意としているところを紹介します。
私は現在、フルサイズカメラとして、LマウントのLUMIX S5II、LUMIX S9とZマウントのニコン Zfを所有しています。
その他には、マイクロフォーサーズカメラとして、マイクロフォーサーズマウントのLUMIX G99、OM SYTEM OM-1を所有しています。
【この記事で分かること】
・LUMIX S9で苦手にしているところ
・LUMIX S9の使い勝手が良くなるアイテム
・LUMIX S9が得意としているところ
LUMIX S9で苦手にしていること
LUMIX S9では、基本性能がS5IIをベースに小型・軽量・コンパクトなフルサイズミラーレス一眼カメラのため、機能を削っています。
削っている機能や不足している点としては、以下の機能になります。
LUMIX S9が苦手としている機能を十分理解した上で撮影されると良いかと思います。
・EVFなし(モニターのみ)
マニュアルフォーカスにより写真を撮る時にファインダー(EVF)を覗いてピントを合わせるところ、ファインダー(EVF)がないため、マニュアルフォーカスによるピント合わせが苦手です。
また、日中の炎天下の中では、まぶしくて見えにくくなります。
モニターの輝度を上げるなどの対策をされることをおすすめします。
・ホットシューなし(コールドシューのみ)
ホットシューは、カメラと連動してストロボの発光をする時などに使用します。
ホットシュー・電子シャッターのみではカメラと連動したストロボ発光は苦手です。
暗いところでは、LEDライト等を使用されることをおすすめします。
・メカシャッターなし(電子シャッターのみ)
シャッター方式には、メカシャッター方式と電子シャッター方式とがあります。
LUMIX S9は、電子シャッターのみのシャッター方式のため、ローリングシャッターによる歪みが発生しやすいです。そのため、連続撮影や高速で動いている被写体を撮る時にローリングシャッター歪み(※1)が発生しやすい傾向になります。
(※1)ローリングシャッター歪み
ローリングシャッタ現象とは、カメラで高速に動く被写体を撮影をしたときに被写体が歪んで撮影されてしまうことを言います。ローリングシャッタ歪みとも呼ばれています。例えば駅のホームから高速で通過する電車を撮影したとしましょう。すると撮影された画像は、下のローリングシャッタの画像のように斜めに歪みが発生してしまうことがあります。それがローリングシャッタ現象(歪み)と呼ばれる現象になります。
また、ローリングシャッターによる蛍光灯などで発生するフリッカー(※2)と呼ばれる縦じまが発生しやすくなります。
(※2)フリッカー
フリッカーとは、照明の明滅により撮影画面に横筋が写り込んだり、画面の一部の色合いが変化してしまう現象のことです。
・動画長時間録画ができない
LUMIX S9には録画時間に制限があります。
フルHDで20分、4Kで15分、6Kで10分に制限されています。
他の所有しているフルサイズカメラ、マイクロフォーサーズカメラでは、動画の録画時間の制限がないため、動画長時間録画が必要な場合は、他のカメラでの撮影になります。
・グリップ
LUMIX S9は、グリップがありませんが、親指側に少し溝になっているところがあり、少し持ちやすくなっています。しかし重いレンズで撮影する時などはグリップがないため、ホールドが苦手です。
外付けグリップをつけられることをおすすめします。
・操作ボタン
LUMIX S9は、シンプルなデザイン重視のため、操作ボタンは少ない状況です。
LUMIXS5IIにあった物理ボタンが少なくなっています。
・AFのセレクトボタン(AF-S、AF-C、MF)
・後ダイヤルボタン
・前面のFnボタン
撮影モードボタンは、LUMIX S5IIと同じですので、良く撮影する撮影モード設定については、カスタムモードのC1、C2、C3を有効活用して設定されると良いかと思います。
私の場合は、カスタムモードのC1,C2は写真撮影の設定を登録、カスタムモードC3に動画撮影の設定を登録しています。
LUMIX S9での使い勝手の良いアイテム
LUMIX S9での使い勝手の良いアイテムを紹介します。
外付けグリップ
LUMIX S9は、グリップがありませんが、親指側に少し溝になっているところがあり、少し持ちやすくなっています。しかし重いレンズで撮影する時などはグリップがないため、ホールドが苦手です。
外付けグリップをつけられることをおすすめします。
私は、SmallRig製のS9用の外付けグリップを購入しました。
外付けLEDライト
ホットシューは、カメラと連動してストロボの発光をする時などに使用します。
ホットシュー・電子シャッターのみではカメラと連動したストロボ発光は苦手です。
暗いところでは、LEDライト等を使用されることをおすすめします。
私は、LEDライトを購入しました。
VIJIM VL81 ledカメラビデオライト Type-C充電式 3000mA小型 補助照明3200K-5600K CRI95 + 2色調光可能3つコールドシュー DJI Osmo Pocket Action Mobile 3 Gopro Hero 8/7/6/5 iPhone Samsung Canon Nikon Sony ミラーレスカメラ/美容化粧/YouTube生放送/ビデオカメラ/デジタル/一眼レフカメラ撮影用
外付けマイク・ミニ三脚セット
動画を撮影する時には、外付けマイクを付けるとさらに音質の良い動画が取れます。
私のおすすめの外付けマイクとしては、ゼンハイザー製のMKE200です。
小型軽量コンパクトな外付けマイクです。
ゼンハイザー(Sennheiser) 【DGPモバイルアワード2022総合金賞<動画/配信アイテム>】 ゼンハイザー MKE 200 MOBILE KIT オンカメラマイク モバイルキット【国内正規品】509256
ULANZI FALCAMクイックシュー・クイックリリース
カメラと三脚の接続時やネックストラップとカメラの接続時においては、ULANZI FALCAM クイックシュー・クイックリリースを使用することにより、接続時の手間を改善してくれます。
ミニ三脚に接続した例としては、以下のようになります。
Ulanzi クイックシュー クイックリリースプレート アルカスイス対応互換38mm標準 1/4″ネジ3/8″ネジアダプター付Arca-Swiss規格クイックリリースクランプ 三脚アクセサリー 強化アルミ製 一眼レフ/雲台/三脚/Canon/Sony/Nikonカメラ/Zhiyun/Feiyu/DJI/Moza Stablizers用
ULANZI FALCAM F38多穴クイックリリース クイックシュー クイックリリースプレート カメラアクセサリー 1/4″ネジ 3/8″ネジアダプター アルカスイス対応互換38mm 緩み防止 クイックマウント 三脚アクセサリー アルミ製 一眼レフ/雲台/三脚/Canon/Sony/Niko/Zhiyun/Feiyu/DJI用 「2023新版F38システム キット」
ULANZI FALCAM クイックシュー F38クイックリリースショルダーストラップタイプV2 クイックプレート カメラストラップアクセサリー 1/4″ネジ アルカスイス規格プレート 緩み防止 クイックマウント アルミ製 Maglink/ストラップ/雲台/三脚/カメラ用 「2023新版F38システム」
LUMIX S9が得意としているところ
LUMIX S9が得意としているところは、小型・軽量・コンパクトで手軽に持ち出せて、スマホと連携したLUTで色味を変えて写真撮影/動画撮影を行えます。
① 小型・軽量・コンパクト
② デザイン
③ LUTによる色味
④ スマホとの連携強化
⑤ 強力なボディ内手振れ補正
⑥ 録画時間制限があるが安定した動画性能
⑦ 豊富なLマウントレンズ群
① 小型・軽量・コンパクト
従来のLUMIXS5IIの機能を継承して、一部機能を削っていますが、小型・軽量・コンパクトなカメラです。
ショルダーバックなどに入れて気軽に持ち出せます。
② デザイン
シンプルなデザインでカメラの主張があまりなく、コンパクトデジタルカメラ感覚で撮影ができます。
③ LUTによる色味
LUTによる色味の変更が従来機種のLUMIXS5IIよりも気軽に呼び出せて、カメラに登録できるLUTの種類も多く保存することができます。
④ スマホとの連携強化
従来機種に比べ、スマホとの連携が強化され、LUTの種類もスマホからクリエーターの方の作成されたLUTを呼び出し、カメラに転送することができます。
また、カメラで撮影したファイルを自動転送することができ、SNS等への掲載においてもやりやすくなっています。
⑤ 強力なボディ内手振れ補正
従来機種のLUMIX S5IIのファームウェアのアップデートにより、LUMIX S9も同様な強力なボディ内手振れ補正が強化されています。
⑥ 便利なズーム機能
LUMIX S9においては、便利なズーム機能があります。
写真撮影、動画撮影時において、ズームレンズや単焦点レンズにおいて、ハイブリッドズームやクロップズームにより倍率を上げることができます。
・ハイブリッドズーム:
ズームレンズなどでハイブリッドズームを使用するとズームレンズを回して焦点距離を変えていく中で例えば20-60mmズームレンズにおいては、20-119mmまで倍率を上げることができます。
・クロップズーム:
単焦点レンズなどでクロップズームを使用することで例えば20mm単焦点レンズにおいては、39mmまで倍率を上げることができます。
⑦ 豊富なLマウントレンズ群
LUMIX S9は、フルサイズセンサーのLマウントのレンズを使用できます。
Lマウントは、Lマウントアライアンスとして、LEICA、SIGMA、LUMIXからLマウントレンズが製造・発売されています。
その他にもLマウントを使用するカメラメーカやレンズメーカも出てきており、今後さらに増えていくと思われます。
LUMIX S9に合う小型軽量なレンズがさらに製造・発売されると良いと思います。
現行レンズでは、おすすめは下記レンズ
・LUMIX:
ズームレンズ:S20-60mmF3.5-5.6、S28-200mmF4-7.1、S14-28mmF4-5.6
単焦点レンズ:S26mmF8、S50mmF1.8、S35mmF1.8、S24mmF1.8
・SIGMA:
ズームレンズ:iシリーズのCレンズ 28-70mmF2.8
単焦点レンズ:iシリーズのCレンズ35mmF2、17mmF4、20mmF2、24mmF2
LUMIX製レンズ
LUMIX S26mmF8 単焦点レンズ
S20-60mmF3.5-5.6、S28-200mmF4-7.1はレンズキットでの購入がおすすめ
LUMIX S50mmF1.8 単焦点レンズ
SIGMA製レンズ
iシリーズのCレンズ 28-70mmF2.8 ズームレンズ
iシリーズのCレンズ 35mmF2 単焦点レンズ
iシリーズのCレンズ 20mmF2 単焦点レンズ
まとめ
今回は、発売当初から購入して、2か月使ってみて、LUMIX S9が苦手にしているところとさらに使い勝手を良くするアイテムと得意としているところを紹介しました。
LUMIX S9の苦手なところと得意なところを理解の上、さらに使い勝手を良くされるアイテムを参考に必要なアイテムについては、使う用途によって検討されると良いかと思います。
LUMIX S9ボディ単体
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