ニコンZfファームウェア2.0アップデート:新機能と使い方を徹底解説!
ニコンはフルサイズミラーレスカメラ「ニコンZf」のファームウェアを2025年4月8日にリリースしました。
このアップデートは、Zfユーザーにとって対b脳の大型アップデートであり、撮影体験をさらに向上させる新機能が多数追加されています。
この記事では、ファームウェア2.0の主な新機能、アップデート方法、そしてその活用方法について詳しく解説します。
ニコンZfファームウェア2.0アップデート概要
主な新機能
1.Nikon Imaging Cloud対応
・撮影画像のクラウドサービスへの自動転送が可能に。
・ファームウェアの自動バージョンアップ機能を搭載。
・「イメージングレシピ」を利用して、プロの表現を簡単に再現。
2.「鳥」専用モードの追加
・被写体検出に「鳥」モードを追加し、野鳥撮影の精度が向上。
・小型の鳥やカラフルな鳥も検出しやすくなり、幅広いシーンで活躍。
3.ハイレゾズーム機能
・単焦点レンズ使用時でも最大2倍のズームが可能。
・動画撮影時の表現の幅が広がる。
4.マニュアルフォーカス機能の強化
・シャッターボタン半押しで拡大表示を解除可能。
・ライブビューの拡大倍率が最大400%に。
ファームウェア2.0のアップデート方法
1.公式サイトからダウンロード ニコンのダウンロードセンターからファームウェアをダウンロードしてください。
2.以下のファームウェアファイルをパソコンにダウンロードします。
パソコン上にダウンロードしたファームウェアファイルがあることをご確認ください。
→ 対象OSを選択してダウンロードしてください。
• Z_f_0200.bin:ファームウェアファイル
3.カードリーダーを用い、Z_f_0200.bin をカメラでフォーマットしたメモリーカードにコピーします。
※ ファームウェアは、必ずメモリーカードのルートディレクトリ(一番上の階層)にコピーしてください。メモリーカード内にフォルダを作成してコピーすると、カメラがファームウェアを認識できません。
4.ファームウェアをコピーしたメモリーカードをカメラのスロットに挿入してカメラの電源を ON にします。
5.[セットアップメニュー]から[ファームウェアバージョン]を選択して、画面の指示に従いバージョンアップを行います。
6.バージョンアップ終了の旨のメッセージが表示されたら、カメラの電源を OFF にしてメモリーカードを取り出します。
7.バージョンアップ後のファームウェアバージョンを確認します。
Ver.2.0になっていることを確認した下さい。
新機能の活用方法
・Nikon Imaging Cloudでのワークフロー効率化 撮影後、画像を自動でクラウドに保存することで、バックアップや共有がスムーズに。
・「イメージングレシピ」を利用して、プロの表現を簡単に再現。

・「鳥」モードでの野鳥撮影 森や山での撮影時に、背景に溶け込む鳥も簡単に検出可能。

・ハイレゾズームでの動画撮影 単焦点レンズの描写力を活かしつつ、ズームを活用してダイナミックな映像を作成。
ファームウェアアップデートで何気に良くなったところ
✅ISOダイヤルC設定時のISOオート
Zf + 50mmf1.8S

ファームウェア C:Ver.1.21 から C:Ver.2.00 への変更内容
※ 以下のソフトウェアを使用する場合は、最新版にバージョンアップしてください。
– NX Studio Ver.1.7.1 以降、NX Tether Ver.2.2.0 以降、IPTC Preset Manager Ver1.3.0 以降、SnapBridge Ver.2.12.0 以降、NX MobileAir Ver.1.2.0 以降
※ 「静止画撮影関連」、「動画撮影関連」、「再生関連」、「操作関連」、「表示関連」、「ネットワーク関連」に記載されている内容の詳細につきましては、「ファームアップ補足説明書」をご覧ください。
※ 新規メニュー項目の追加に伴い、一部のカスタムメニューの番号が変更になっております。
■ 静止画撮影関連
• クラウドサービス Nikon Imaging Cloud に対応しました。
– カメラが Nikon Imaging Cloud に公開されている写真の編集設定(イメージングレシピ)を取り込めるようになりました。
– カメラで撮影した画像を Nikon Imaging Cloud に転送することができ、さらに様々なクラウドサービスへ自動転送できるようになりました。
• NX Studio で作成されたフレキシブルカラーベースのカスタムピクチャーコントロールの読み込みに対応しました。
• [静止画撮影メニュー]>[AF/MF の被写体検出設定]>[被写体検出]に[鳥]を追加しました。
• [静止画撮影メニュー]>[副スロットの機能]で[JPEG+JPEG 分割記録]選択時の画像サイズ設定に[サイズ L]を追加しました。
• オートブラケティング撮影時に選択できる補正ステップ幅を追加しました。
※[オートブラケティングのセット]を、[AE・フラッシュブラケティング]、[AE ブラケティング]、または[フラッシュブラケティング]に設定している場合です。この変更は、[インターバルタイマー撮影]>[オプション]>[AE ブラケティング]>[補正ステップ]にも適用されます。
• 以下のメニュー項目が[ON]の時に、長秒時ノイズ低減が有効になりました。
– [インターバルタイマー撮影]>[電子シャッター設定]>[電子シャッター]
– [タイムラプス動画]>[電子シャッター設定]>[電子シャッター]
– [フォーカスシフト撮影]>[電子シャッター設定]>[電子シャッター]
• [フォーカスシフト撮影]>[待機時間]が[ 0 ]かつ、フォーカスシフト撮影中の場合には、フラッシュモードを発光禁止にしました。
■ 動画撮影関連
• クラウドサービス Nikon Imaging Cloud に対応しました。
– カメラが Nikon Imaging Cloud に公開されている写真の編集設定(イメージングレシピ)を取り込めるようになりました。
• NX Studio で作成されたフレキシブルカラーベースのカスタムピクチャーコントロールの読み込みに対応しました。
• [動画撮影メニュー]>[AF/MF の被写体検出設定]>[被写体検出]に[鳥]を追加しました。
• N-Log 動画撮影時、[ISO 感度設定]>[M モード時の ISO 感度]に低感度を追加しました。
• [動画撮影メニュー]に[ハイレゾズーム]を追加しました。
• [カスタムメニュー]に g7[ハイレゾズーム速度]を追加しました。
• [カスタムメニュー]> g15[輝度情報の種類]に輝度情報の表示をカスタマイズする機能を追加しました。
• HDMI 経由のファイル名送信に対応した外部レコーダーに動画を記録するとき、カメラでのファイル名を含める機能を追加しました。対応している ATOMOS 社の外部レコーダーは以下の通りです(2025 年 3 月現在)
– Ninja V ※
– Ninja V+ ※
– Ninja(2023年発売モデル)
– Ninja Ultra
– Shogun(2023年発売モデル)
– Shogun Ultra
– Shogun Connect ※
※ 一部のレコーダーでは 、ATOMOS OS のアップグレードやレコーダーの有償アクティベーションが必要となる場合があります。詳細は ATOMOS 社にお問い合わせください。
■ 再生関連
• 再生時の i メニュー[画像編集]に[画像編集機能のカスタマイズ]を追加しました。
• [再生メニュー]に[縦横位置情報の記録]を追加しました。
• [再生メニュー]>[グループ再生の設定]に[自動連続再生の設定]を追加しました。
• RAW 画像再生時の i メニュー[画像編集]の[リサイズ(表示画像)]と[リサイズ(複数画像)]の画像サイズの設定に横幅 4608 ピクセルを追加しました。
■ 操作関連
• ISO 感度ダイヤルが C の場合と ISO 100~64000 の場合で、静止画撮影メニュー[ISO 感度設定]>[感度自動制御]を個別に設定できるようになりました。
• [カスタムメニュー]> f2[カスタムボタンの機能(撮影)]と g2[カスタムボタンの機能]に、[パワーズーム位置の登録/呼び出し]*を追加しました。
• [カスタムメニュー]に f11[ズームリング操作(PZ レンズ)]を追加しました。
• [カスタムメニュー]の f12 と g8[パワーズームのボタン操作(PZ レンズ)]の名称を[パワーズームの操作設定(PZ レンズ)]に変更しました。また、[パワーズーム速度]を[パワーズーム速度(ボタン操作)]と[パワーズーム速度(レバー操作)]* に分けました。
• [カスタムメニュー]の a10[フォーカスポイント表示]に[フォーカスポイントの太さ]を追加しました。
• [カスタムメニュー]に b3[ISO 感度簡易設定]を追加しました。
• [カスタムメニュー]に d5[露出ディレーモード]を追加しました。
• [カスタムメニュー]の d18 と g16 に[半押し拡大解除(MF)]を追加しました。
• 以下の[カスタムメニュー]に割り当てられる機能を追加しました。また、設定のリセット機能を追加しました。
– f1 および g1[i メニューのカスタマイズ]
– f2[カスタムボタンの機能(撮影)]と g2[カスタムボタンの機能]
– f3[カスタムボタンの機能(再生)]
※ f2[カスタムボタンの機能(撮影)]>[コマンドダイヤル]>[露出設定]の撮影モード M に詳細設定([露出設定(M モード)])を追加し、静止画撮影の撮影モード M の時にコマンドダイヤルで ISO 感度や露出補正の変更が可能になりました。
※ g2[カスタムボタンの機能]>[コマンドダイヤル]>[露出設定]で、動画撮影の撮影モード S の時にコマンドダイヤルの機能を入れ替えられるようになりました。
• [カスタムメニュー]の f4[タッチ Fn]>[タッチ Fnの機能]で[フォーカスポイント移動]を選択した場合に[ダブルタップ時の操作]を追加しました。
• [セットアップメニュー]>[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
• IPTC プリセットの[Category]で登録できる最大文字数を 3 文字から 256 文字に変更しました。
* 本機能は NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ 装着時に使用可能です(2025 年 3 月現在)。
■ 表示関連
• マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。
• ライブビュー拡大表示の倍率を、最大 400% まで拡大できるようにしました。
• [セットアップメニュー]の[ファインダー表示サイズ(静止画 Lv)]を[ファインダー表示サイズ]に名称を変更し、動画モードや 再生モードにも適用されるようにしました。
■ ネットワーク関連
• [ネットワークメニュー]に[Nikon Imaging Cloud]を追加しました。
– Nikon Imaging Cloud から直接ファームウェアをダウンロードできるようになりました。
• [ネットワークメニュー]>[FTP サーバーと接続]に機能を追加しました。
• リモートグリップ MC-N10 と ATOMOS AirGlu BT の併用が可能になりました。
• ATOMOS AirGlu BT と接続時、接続が切断したとき、または接続が不安定なときに警告表示を行うようにしました。
■ アプリケーション関連
• NX MobileAir との組み合わせで機能を追加しました。
– カメラの静止画ライブビューに NX MobileAir の状況を表示する様にしました。
– カメラの[メニュー設定の保存と読み込み]でメモリーカードに保存したカメラの設定データをスマートフォン(NX MobileAir)に保存したり、スマートフォンからカメラのメモリーカードに送信したりできる様にしました。
■ その他
• 動画記録可能な残り時間が少なくなった場合の警告表示を、残り時間が 1 分未満のときに残り時間表示部が赤背景に白文字となるよう変更しました。また、動画記録中でない場合でも警告表示が出るようにしました。
• [カスタムメニュー]の d12[赤色画面表示]で、[表示モード 1]或いは[表示モード2]に設定しているときの RGB ヒストグラム表示を見やすくしました。
• 以下の不具合を修正しました。
– 特定の操作をすると、フォーカスポイントが表示されなかったり、モニター画面の表示に時間がかかったりする。
– B&W モードにすると、i メニューからモノクロームを選択できない場合がある。
– [カスタムメニュー]の g2[カスタムボタンの機能]の[コマンドダイヤル]の設定で露出補正アイコンが表示される。
– [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]の[接続設定]の接続ウィザードで FTP サーバーを新規追加した場合に転送先のフォルダー名に半角スペースが含まれているとファイルを転送できない。
– 外部モニターや外部レコーダーを HDMI 接続して再生モードで画像を表示中に拡大表示して画像モニターを閉じるとまれにカメラが応答しなくなる。
– 外部モニターや外部レコーダーを HDMI 接続して、画像モニターを閉じた状態で、再生モードで画像を拡大表示すると外部モニターなどの表示が異常となる。
– SnapBridge と Wi-Fi 接続時に電源 OFF 中の通信 ON の状態でカメラの電源を OFF にしてレンズを外すと、表示パネルに数値が表示されたままになる。
引用元:ニコンHP
まとめ
ニコンZfファームウェア2.0は、ユーザーのニーズに応える多彩な機能を提供し、撮影体験を大幅に向上させます。ぜひこのアップデートを活用して、さらにクリエイティブな写真・動画制作を楽しんでください。
今回のファームウェア2.0のアップデートによる新機能は、昨年発売のZ50IIや先日発表されたZ5IIに搭載の機能です。
Z5IIかZfかを悩まれている方には、さらにZfに新機能が追加され、差が無くなってきているため、実際に手にされて購入されるとよいでしょう。
ワクワクする撮影体験を!!
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