20万円以下で購入できるフルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ3機種を徹底比較!
フルサイズミラーレス一眼カメラは、高画質でボケ味のある写真が撮れると人気のカメラです。しかし、フルサイズミラーレス一眼カメラは高価なものが多く、初心者や趣味の写真家には敷居が高いと感じる方もいるでしょう。
そこで、今回は20万円以下で購入できるフルサイズミラーレス一眼カメラの中から、ニコンのZ5、パナソニックのS5、ソニーα7Cの3機種をピックアップして、外観やスペック、機能などを徹底的に比較してみました。
どのカメラが自分のニーズに合っているか、ぜひチェックしてみてください。
【この記事でわかること】
・20万円以下のフルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ3機種
・おすすめ3機種の機能比較
・おすすめ3機種別のおすすめな人
20万円以下のフルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ3機種
ニコン Z5
ニコン Z5は、2020年7月に発売されたニコンのフルサイズミラーレス一眼カメラです。ニコンのフルサイズミラーレスシリーズの中ではエントリーモデルに位置づけられており、価格はボディのみで約15万円です。
Z5の主な特徴は以下の通りです。
・有効画素数は約2450万画素のCMOSセンサーを採用
・ニコン独自の画像処理エンジン「EXPEED 6」により高画質と高速処理を実現
・5軸手ブレ補正機構により、最大5段分の補正効果を得られる
・連続撮影速度は最大4.5コマ/秒
・4K動画撮影に対応(ただし1.7倍のクロップがかかる)
・デュアルスロットのSDカードスロットを搭載
・3.2型のチルト式タッチパネル液晶モニターを搭載
・電子ビューファインダーは約369万ドットの有機ELパネルを採用
・バッテリーはEN-EL15cで、CIPA基準で約470枚の撮影が可能
・Wi-FiやBluetoothによる無線通信に対応
Z5は、コストパフォーマンスに優れたフルサイズミラーレスカメラと言えます。画質やAF性能は上位機種のZ6とほぼ同等で、手ブレ補正やデュアルスロットも備えています。動画撮影にはやや不向きですが、静止画撮影に重点を置くなら、Z5はおすすめの一台です。
気になるところとしては、暗所での静止画撮影時にファインダー内の画像が荒くなり、AFがあいにくい。連射性能が4.5コマ/秒とほかの機種に比べて秒間で撮れるコマ数が少ない。
【おすすめポイント】
上位機種のZ6と比較しても操作性含めて、同じ仕様となっており、Z6ではシングルスロットですが、Z5はダブルスロットと上位機種のZ6より優れています。
暗所性能は上位機種のZ6の方が優れていますが、暗所以外では同等な画質・AF性能。
Z6はUSB充電ですが、Z5はUSB給電ができます。
Z5はタイムラプス動画を撮ることができ、パソコンで編集しなくてもカメラ内でタイムラプス動画を作成することができます。
私はコストパフォーマンスが良く、上位機種のZ6と同様な性能であることからZ5のキットレンズ(Z24-50mmF4-6.3)とFTZ(Fマウントのアダプタ)のセットを購入し、今も使用しています。
本ブログ内のZ5関連記事
【レビュー】ニコンZ5を2年間使ってみて良かったところ、気になるところを徹底解説!
価格は、価格.comの最安値(2023年12月26日現在)
【レンズキット価格】 184,391円(税込)
キットレンズ Z24-50mmF4-6.3
【ボディ単体価格】 154,000円(税込)
パナソニック LUMIX S5
パナソニック S5は、2020年9月に発売されたパナソニックのフルサイズミラーレス一眼カメラです。
パナソニック S5は、フルサイズミラーレス一眼カメラの中でも小型・軽量で高性能なモデルです。以下のような特徴があります。
・24.2MフルサイズCMOSセンサーとヴィーナスエンジンを搭載し、高感度画質と階調表現豊かな描写が可能です。
・シャッター速度5.0段分の手ブレ補正を備え、手持ち撮影でも安定した画質を得られます。
・4K/60p動画撮影やV-Log/V-Gamut対応など、プロ仕様の動画機能を搭載しています。
・幅広く扱いやすいキットレンズ LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6や、小型単焦点のLUMIX S 50mm F1.8など、多彩なレンズラインナップがあります。
・抜群な色領域でこだわりのフォトスタイル設定や、奥深く幅広いモノクローム表現、表現力のある全22種のクリエイティブコントロールなど、写真表現の自由度が高いです。
パナソニック S5は、写真や動画の撮影において、高い性能と多様な表現力を発揮するカメラです。詳しくは、公式サイトやレビュー記事をご覧ください。
気になるところとしては、AFがコントラストAFのため、他のAFに比べAF時に合いにくい時があります。
【お気に入りポイント】
デュアルネイティブISOによる高感度画質と階調表現豊かな描写力
強力な手振れ補正
操作性とホールド感
静止画/動画のハイブリッド機
価格は、価格.comの最安値(2023年12月26日現在)
【標準ズームレンズキット価格】 194,830円(税込)
キットレンズ LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
【ボディ単体価格】 157,000円(税込)
ソニー α7C
世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスカメラ
α7Cの最大の特徴は、なんといってもそのサイズと重さです。このカメラは、フルサイズセンサーを搭載しながら、APS-Cセンサー搭載モデルのα6600とほぼ同等のサイズを実現しています。重さも、バッテリーとメモリーカードを含めて約509gと、フルサイズミラーレスカメラとしては世界最小・最軽量です。これは、光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構やシャッターユニットを新開発したことで可能になりました。
このサイズと重さのメリットは、大きいです。フルサイズミラーレスカメラは、高画質や高感度性能などの利点がありますが、一方で、大きくて重いというデメリットもありました。しかし、α7Cは、そのデメリットを解消し、手軽に持ち運べるフルサイズミラーレスカメラとなりました。旅行や日常の撮影にも、気軽に持ち出せるカメラです。
バリアングルモニターで自撮りや動画撮影に便利
α7Cのもう一つの特徴は、バリアングルモニターを搭載していることです。背面モニターは、3.0型・約92万ドットのタッチパネル式で、自由に角度を調整できます。これは、自撮りや動画撮影にとても便利です。自分の顔や構図を確認しながら、撮影することができます。また、タッチパネル機能も、フォーカスポイントの選択やピント合わせなどに役立ちます。
中身はα7Ⅲの機能を満載。
α7Cは、動画撮影にも優れています。最大4K30fpsの高画質動画を記録できます。また、S-LogやHLGなどのピクチャープロファイルも搭載しており、色彩や階調の表現力を高めることができます。動画撮影に興味のある方にも、おすすめのカメラです。
気になるところとしては、ファインダーの位置がセンターでなく左側にあり、ファインダーの見え方が他の機種の方が見やすい。
メモリーカードがシングルスロット
【お気に入りポイント】
フルサイズミラーレス一眼カメラとして最小・最軽量のコンパクトカメラ
高速なAF
静止画/動画撮影のハイブリッド機
価格は、価格.comの最安値(2023年12月26日現在)
【ズームレンズキット価格】 196,000 円(税込)
キットレンズ FE 28-60mm F4-5.6
【ボディ単体価格】 176,100 円(税込)
20万円以下のフルサイズミラーレス一眼カメラのおすすめ3選比較!
Z5 | LUMIX S5 | α7C | |
メーカー | ニコン | パナソニック | ソニー |
マウント | Zマウント | Lマウント | Eマウント |
発売日 | 2020/8/28 | 2020/9/25 | 2020/10/13 |
価格.com 売上ランキング (2023/12/26現在) | 36位 | 125位 | 29位 |
有効画素数 | 2432万画素 | 2420万画素 | 2420万画素 |
撮影感度 | 標準ISO100-51200 | 標準ISO100-51200 | 標準ISO100-51200 |
連射撮影 | 約4.5コマ/秒 | 約7コマ/秒 | 約10コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 | 1/8000-60秒 | 1/8000-30秒 メカシャッターは 1/4000秒 |
液晶モニター | 3.2型140万ドット | 3型184万ドット | 3型92.16万ドット |
ローパスフィルターレス | 〇 | ||
ファインダー倍率 | 0.8倍 | 0.74倍 | 0.59倍 |
撮影枚数 | ファインダー使用時 390枚 液晶モニター使用時 470枚 | ファインダー使用時 470枚 液晶モニター使用時 440枚 | ファインダー使用時 680枚 液晶モニター使用時 740枚 |
スロット | ダブルスロット SD×2 | ダブルスロット SD×2 | シングルスロット |
映像出力 | HDMImini | HDMIマイクロ | HDMIマイクロ |
可動式モニタ | チルト液晶 | バリアングル液晶 | バリアングル液晶 |
防塵・防滴 | 〇 | 〇 | 〇 |
手振れ補正機構 | 〇 | 〇 | 〇 |
タッチパネル | 〇 | 〇 | 〇 |
タイムラプス | 〇 | 〇 | 〇 |
USB充電 | 〇 | 〇 | 〇 |
動画記録画素数 | 4K30fps | 4K60fps | 4K30fps |
幅×高さ×奥行 | 134x100x69.5 mm | 132.6×97.1×81.9 mm | 124×71.1×59.7 mm |
重量 | 約675g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約590g(本体のみ) | 約714g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約630g(本体のみ) | 約509g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約424g(本体のみ) |
価格(ボディ) 2023/12/26現在 価格.com最安値 | 154,000円 | 157,000円 | 176,100円 |
価格(レンズキット) 2023/12/26現在 価格.com最安値 | 184,391円 | 194,830円 | 196,000円 |
おすすめポイント | コストパフォーマンスが高い ファインダー ダブルスロット 手振れ補正 操作性 ホールド感 | コストパフォーマンスが高い 画質、色味 長時間動画機能 ダブルスロット 操作性 ホールド感 ハイレゾモード機能強化 強力な手振れ補正 高感度
| コストパフォーマンスが高い クリエイティブルック 小型・軽量・コンパクト 携帯性 撮影枚数 高速AF 手振れ補正 豊富なレンズ |
もう少しのところ | AF 暗所性能 | 機敏性 AF
| ファインダー シングルスロット メカシャッター時の |
20万円以下のフルサイズミラーレス一眼カメラのおすすめ3選のおすすめな人
ニコンZ5をおすすめな人
・ファインダーの視認性にこだわりのある人
・連射性能にこだわりのない人
・Zマウントレンズを所有している人
・手軽に写真をメインで撮りたい人
・操作性・ホールド感の良いカメラで撮りたい人
・暗所撮影をあまりしない人
・動き物をメインで撮らない人
・スナップ写真などを撮りたい人
パナソニック LUMIX S5をおすすめ人
・パナソニックの画質や色味が好きな人
・写真/動画を両方撮りたい人
・長時間の動画を撮りたい人
・機敏性やAFより画質や色味重視の人
・操作性・ホールド感の良いカメラで撮りたい人
・Lマウントレンズを所有している人
・コストパフォーマンスのカメラが欲しい人
・動き物ではなく、人物や風景などを撮りたい人
ソニー α7Cをおすすめ人
・小型・軽量・コンパクトなカメラが欲しい人
・動き物など高速なAFで撮りたい人
・ソニーの豊富なEマウントレンズを所有している人
・写真/動画などを手軽に撮りたい人
・ファインダーやシングルスロットが気にならない人
まとめ
20万円以下のフルサイズミラーレス一眼カメラは、画質や性能が向上し、コストパフォーマンスが高く、ますます人気が高まっています。
今回ご紹介した3機種は、いずれも高画質で使いやすいモデルです。
自分の使用用途や好みに合わせて、最適な1台を選んでみてください。
本ブログ内の関連記事
20万円台で購入できるフルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ3選!
【レビュー】ニコンZ5を2年間使ってみて良かったところ、気になるところを徹底解説!